マスクで頭痛に

いよいよマスクを外せる日が近づいてきました、といってもまだまだマスクを外せないコロナの世の中。寒いので防寒対策を兼ねてはいるのですが、頭痛になる方も多いのです。いわゆるマスク頭痛です。

 原因のひとつは呼吸の特殊性です。

十分な酸素が吸えず、自分の吐いた息をすぐに吸うので二酸化炭素が多く含まれた空気を吸うことになります。二酸化炭素は頭蓋内血管を最も強く拡張させる化学的因子なのです。片頭痛をお持ちの方は、特にご注意を!

 またもうひとつは、マスクは両耳をゴムで固定していますので、徐々にコメカミに負担がかかり、その後に顎の筋肉(咬筋)にも負担が及び、最終的には頭蓋骨にくっ付いている胸鎖乳突筋に強い負担がかかります。長時間のマスク着用はこの胸鎖乳突筋が凝ってきますが、スマホ首同様、強い首コリ頭痛になります。

 マスクを着用していますと、マスク内は40.0℃以上、サウナ内と同じように熱い空気は吸い難いですし、何となく息苦しいですよね?

また逆に冬にマスクをしていると防寒だけではなく、吸気温も高くなりますので呼吸をすると暖かく感じると思います。マスクを長時間着用していますと結果的に息苦しく感じるだけではなく、吸気温度が上がることで口腔周囲の血流も良くなり、ひいては頭蓋内血管を拡張させてしまいます。

 

もちろん時節柄、マスクを着用しないでの外出・就労は非常識と考えられてしまいますし、新型コロナ防御のためには絶対必要な武器になりますが、長時間に渡るマスクは頭痛持ちの方には発症の強い誘因になってしまいますので、クリーンで感染の可能性がない場所では1時間に1分でも良いのでマスクを外して下さい。「マスク頭痛」を併発しない様に留意して頑張りましょう。