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頭痛薬の飲みすぎにご注意

 「薬物乱用頭痛」をご存知ですか

 

 頭痛持ちの人は、「いつ頭痛発作が起きるかわからない」という不安から、痛いときはもちろんですが、痛くなくても予防的に薬を飲んでしまいがち。たとえば「今日は大事な会議があるから、前もって飲んでおこう」とか、「今日は友だちとコンサートに行くので、痛くなったら困るから薬を飲んでおこう」などというように薬への依存がエスカレートしていく傾向があります。すると薬の量が増え、効き目の持続時間も短くなり、やがては薬によって頭痛が誘発されるケースがあります。これが「薬物乱用頭痛」です。「頭痛が起きたら鎮痛薬」ということを長年続けてきて、正しい治療を行ってこなかったからという場合がほとんどです。

 「薬物乱用頭痛」の診断基準は、「月に15日以上」鎮痛薬を飲んでいる場合となっていますが、実際には「月に10日以上」飲んでいる人は要注意と思ったほうがよいでしょう。特に無水カフェインを含んだ薬は依存性を招きやすいので気をつけたいものです。