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子供の頭痛

 頭痛治療においでになる患者さんの多くの方が「子供のころから頭痛があった」といわれます。子供は頭痛があっても、言葉でうまく伝えられなかったり、周囲の大人から気のせいと言われたりして放置されてしまい、「なかなか分かってくれない」という絶望的な状況です。

 的確なサポートを受けていない例では、不登校になっていることもあります。頭痛を訴える子どもの多くに片頭痛がみられ、子どもでも片頭痛は珍しくありません。子どもの片頭痛には、大人と比べて「頭の両側や全体が痛くなる」ことが多く、「吐き気や嘔吐を訴えやすい」、「ズキズキと脈に合わせた痛みがある」、「少し首を振っただけで痛みが増悪する」などの特徴があります。また、光や音、においに過敏になることがあり、頭痛が起きると部屋を暗くして横になってしまう子どもは、片頭痛の可能性が高いということです。